本記事では、凝り性な私たち夫婦が、現在建築中の我が家にリンナイのエコワン(ECO ONE)を採用した理由をご紹介します。
我が家が、停電時に備えて行った電気配線の工夫もご紹介していますので、最後まで見ていただけると幸いです!
使用してから数ヶ月経った感想は、以下の記事に書いています。
結論
エコワンの特徴をとても簡潔にご説明すると以下の通りです。
- 電気とガスを合わせたハイブリッド給湯システム
- 各家庭に合わせた時間帯にお湯を沸かしておくため、コスト的に大変良い◎
- 太陽光モデルがあり、通常モデルとの違いは日中の発電電力を効率よく給湯に回せること
我が家がエコワンを採用した理由は、以下の通りです。
- エコワンの「時間別の高効率な給湯システム」が気に入ったから(一番の理由)。
- 実家がオール電化でエコキュートだったが、風呂での湯切れが時々発生して嫌だったから。
- 災害で停電になった際にも、太陽光でお湯を作りたかったから。
- 近年は売電でのメリットが見込めないため、昼間の太陽光エネルギーをお湯に変換しておきたかった。
また、我が家ではエコワンの採用に合わせて、電源配置について以下の工夫を行いました。
「緊急用電源」を、室内の1ヵ所に加えて、エコワンの横にも追加しました。
※ 「緊急用電源」については後ほどご説明します
また、エコワン本体の価格としては、100Lモデルで約50万円でした。
それでは次から、他の給湯システムとの比較も合わせて詳しくご説明いたします!
給湯システムの種類と比較
先に他の給湯方法についてご確認することで、エコワンの特徴がより分かりやすくなるかと思いますので簡単に…
給湯システムには、大きく分けて3種類と、それらを組み合わせたハイブリッド方式とがあります。
- ガス給湯器:ガスのみを用いてお湯を沸かす(例)リンナイのエコジョーズ
- 電気給湯器:電気のみを用いてお湯を沸かす(例)各社が展開するエコキュート
- 石油給湯器:一般的に灯油を使用し、寒冷地方では比較的多く利用されている方式(我が家では候補にしませんでした。)
- 電気・ガスハイブリッド方式:主に電気でお湯を沸かしておき、不足分はガスで給湯する(例)リンナイのエコワン
それぞれの特徴は以下の通りです。
ガス給湯器の特徴
日本において最も普及している給湯方式で、約61%の家庭で使用されています。(環境省HP 参照)
昔から使用されている給湯方式でガスエネルギーの利用効率が80%と少しロスがありましたが、最近ではリンナイやパロマなどが販売するエコジョーズなど高効率(エネルギー効率95%)なガス給湯器もあり充分検討する余地はあると思います。
実際の使用感の大きな特徴としては、使用する際に瞬間的にお湯を沸かすので、お湯切れと言った問題が起きません。
昼間はプールで使って、夜はお風呂にお湯を張る、というような使い方をしても「貯湯タンクが空になる」と言ったことが起きません!
設置価格は、25万円〜40万円ほどです。
電気給湯器の特徴
日本における利用率はガスに次いで2番目に高く約36%で、新しい住宅ほど採用する割合が高くなっています(環境省HP 参照)。
オール電化住宅にする場合は必須の給湯システムであり、太陽光発電(ソーラーパネル発電)との相性も良いと言われています。
エコキュートを導入する家庭において多いのが、時間帯別電灯契約です。
太陽光発電と併用することで、「昼間の電気は自宅の太陽光発電でまかない、夜間は安い電気料金を利用してエコキュートで給湯しておく」ことが出来ます。
デメリットとしては、以下のものがあります。
- 設置コストが45万円〜85万円程とガス給湯器と比較して高額であること
- 貯湯タンクに貯めた分を使い切ると、再給湯に時間がかかること
初期コストはかかりますが、維持費を考えれば充分コストは回収できます。オール電化を採用するのであれば我が家も候補に入れていたと思います。
石油給湯器の特徴
給湯方式の特徴から、寒冷地域などで用いられることが多いようです。
使用する灯油はガスや電気と比較して単価が安いことから、ランニングコストが安いというメリットがあります。
デメリットは、以下のようなものがあります。
- 灯油を入れるタンクが必要であるためスペースが必要なこと
- 定期的に灯油を補充する必要があること
- ガスと比較して初期費用が高い
我が家は比較的温暖な地域ですので、ガス方式は検討しませんでした。
ハイブリッド方式の特徴、太陽光との相性
リンナイのエコワンはこのハイブリッド方式に当たります。
エコキュートでは、前日の夜に70℃〜90℃のお湯を作っておき、それを次の日に使用します(主に夜のお風呂)。
それに対してエコワンは、その家庭がお湯を多く使う時間帯に合わせて40℃〜60℃のお湯を作ります。
お湯をタンクで貯めておく時間が短いため、使う温度より少し高い温度に上げるだけで良いのですね
特徴的な、エコワンの給湯パターンは以下の通りです。
- 朝:お湯を使い始める頃に必要な分のお湯を電気で作る
- 夕方以降:電気で効率良く給湯しておき、多く使用している最中はガス給湯器の補助で給湯する
- 1日の終り:タンクのお湯を使い切り、追加で無駄なお湯は作らない
また、エコワンには太陽光発電(PV)モデルがあり、昼間のうちに太陽光で給湯しておきます。
この他に、我が家がエコワンを採用した理由としては以下の通りです。
- エコワンの「時間帯別の給湯システム」が、エネルギーコスト的にとても魅力で気に入った(一番の理由)
- 災害に備えて太陽光を乗せたが、売電でのメリットは見込めないため、エネルギーをお湯に変換しておきたかった。
- 災害で停電になった際にも、太陽光でお湯を作りたかった。
- 実家がオール電化でエコキュートだったが、風呂での湯切れが時々発生して嫌だったから(エコキュートでもタンクの容量を大きくすれば対策は可能、ただし高額)。
- キッチンのコンロはガスが良かったため、オール電化は選択しなかった。
これらの要望が叶えられるのはエコワンだったので、我が家は採用に至りました!
キッチンはIHにする、家族構成が確定していてタンク容量をきちんと設定できるなどの場合は、エコキュートにしていたかもしれません。
停電時に備えた電気配線の工夫
「停電してしまっても、昼間に太陽光発電によってお湯を作っておきたい」
私達にはこのような希望がありました。しかし、住宅会社さんにその旨を伝えると「停電するとエコワンを起動するたの?汲み取るためのポンプ?が上手く使えないかもしれないです」とのことでした。
そこで以下の2つの図のように、太陽光発電でつかえる緊急用電源を1ヵ所追加してもらうことで、「停電した際にも太陽光発電の電気をエコワンに供給できるよう」にしました。
私達がお願いした工務店では、緊急用電源は基本的に一箇所で、冷蔵庫のそばに付ける方が多いとのことでした。
しかしそれでは停電時の昼間にお湯を作っておくことが出来ないので、緊急用電源の電圧を確認してもらい、屋外のエコワンの横にも緊急用電源を設置してもらいました!
これによって停電時も冷蔵庫内のケアだけではなく、夜のお風呂の準備も出来るようになりました。
地震や台風、雷によって電気を絶たれてしまうと、精神的にも消耗してしまうと思ったので、せめてゆっくり風呂に入りたいな、という希望が叶う予定です!
まとめ
- エコワンの、時間別の高効率な給湯システムが気に入った(一番重要)。
- キッチンのコンロはガスが良かった(妻の希望)
- 妻の実家がオール電化でエコキュートだったが、風呂での湯切れが時々発生して嫌だった(エコキュートでもタンクの容量を大きくすれば対策は可)。
- 災害時に停電になった際にも、太陽光でお湯を作りたかった(エコキュートでも可)。
- 災害に備えて太陽光を乗せるが、売電でのメリットは見込めないためエネルギーをお湯に変換しておきたかった(エコキュートでも可。また容量の大きな蓄電池があればお湯にする必要は無いが、まだまだ高価だった)。
以上が、我が家がエコワンを採用した理由でした!
これから家作りをする方、リフォームで新しい給湯器を導入予定の方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
家を建てるネコ
住んだあとの、エコワンの感想は以下の記事で紹介しています