注文住宅を建てる前に、完成見学会に行くべき理由

建てる前のこと
この記事はこんな方にオススメです
  • 3年以内に家を建てる予定のあるかた
  • 工務店やメーカーは決まっていて、これから内容を考えるかた
  • 後悔のない家作りをしたい全てのかた

完成見学会がとても参考になる理由

私が、実際の施主さんが建てた家を見せていただける「完成見学会」に行くことが、家作りの参考になると思う一番の理由は、

「自分たちが何処どこに心地よさを感じるかを、言葉として知るキッカケになるから」です。

それだけ聞いてもピンと来ないかもしれませんので例を上げると、

このお家は、なんかすごく雰囲気がいいな!
我が家もこんな風にしたいな!

ただその「理由」が分からない…
漠然と「良い」と感じる理由が…


窓だ!
「LDKの大きな窓」が開放感があって「良い」と感じるんだ!

このような感じで、「なんとなく良いな」と感じる部分を言葉として知ることが、自分たちの注文住宅を考える上でとても重要だったのです。

私達夫婦は、住宅関係者(私の妹)にこの事を言われて実践しましたが、結果とても満足の行く注文住宅を建てることが出来ました。

良い、良くないと感じる部分は人それぞれですが、
一例として私達夫婦が10数件の見学会を通して重要だと感じたポイントをご紹介します

確認するポイントの例

壁紙

壁紙が居心地に与える印象はとても大きいです。

塗り壁、アクセントクロス、マットな壁紙、光沢のある壁紙などなど、好みだと思ったら案内してくれている担当さんに聞いてみてください。

床材

床材も、雰囲気に与える影響はとても大きいです

まずは無垢材なのか、フローリングなのか(又は突板)ですね。

樹種によっても印象が全く違います。

我が家はオークと栗とで悩んだ結果、オークの無垢材にしました。

巾木

1階のパイン材10mm幅の巾木
2階の標準35mm幅の巾木

いぶし銀のような存在の巾木ですが、実はかなり印象が変わります

見せて頂いている見学会でこんなことを言うのは、とても失礼なのは承知なのですが…

「なんとなく好みではないな…」と感じたお家をよくよく見てみると、「巾木が壁と合っておらず悪目立ちしていた」ということがありました。

また吹き抜け部分の壁の中腹に太めの巾木が使われていると、かなり目立ちますね…

これは完全に好みの領域なので、Instagramなどで好みの巾木を探してみてください。

また、担当さんにどんな巾木が選べるのかを聞いてみるのも良いかもしれません。

ただし、「標準仕様の広めの巾木」が一番割安わりやすなのです…

価格と相談ですね!
範囲を限定すればそんなに高くはならないはず。

部屋の形、広さ

例えば、「15畳のリビングダイニング」と一言で言っても、正方形か長方形かで全然印象が異なります。

「良いな」と思った部屋の形や広さをメモしておくと、間取りを考える際にとっても役に立ちます!

LDK、洗面所、ウォークインクローゼットなどは広さが様々なので「これくらいの広さが丁度いいな」と感じた畳数は絶対に確認しておくことをオススメします!

窓の位置、大きさ

窓の位置や大きさは「目線の抜け」や「日当たり」に大きな影響を与えています。

「畳数の割に広く感じるな?」と感じる場合、「窓の位置や大きさ」「部屋の形」が関係していることが多いです。

庭を見渡せるように配置されている、近くの山を眺められるように配置されている、天井付けされている、床付けされている、などなど…

窓は奥が深いので、工務店の方に聞きましょう…
ついでに窓の材質を聞くと、その住宅メーカーの断熱へのこだわりが分かりますよ!

天井の高さ

一般的な天井の高さは、2400mm前後です。

建築家の伊礼智さんは、それより低めの2100mm〜2200mmが多いそうです(伊礼智の「小さな家」70のレシピより)。

また大手住宅メーカーなどは、2600mmなど高めにしている場合も多いです。

高い天井は開放感が出る、低い天井は工夫次第で空間を広く感じられるなどなど

それぞれにメリットやデメリットがあります。

ひとまずは、「自分がどう感じたか」を覚えておく位でOKだと思います

部屋の色味

部屋の色味も正解はなく、個人の好みで大きく変わる部分です。

様々なお家を見せてもらうことで、自分たちがどんな色味が好きなのかを、見つけておくことが大事だと思います。

例えばこんな感じです↓

  • モノトーン基調なシンプルな色味
  • 壁紙の白色と木の色が基調のナチュラルな色味
  • 白やグレーをメインに、派手なアクセントクロスを効かせたデザイン性の高い色味

また色味などの雰囲気に関しては、Instagramで見るだけでも好みを知ることが出来ると思いますよ!

吹き抜け

我が家ではありませんが、素敵な吹き抜け

その開放感に一度は憧れますよね…!

吹き抜けは「開放感」と「採光」という大きなメリットを受けられる一方で、

焼き肉の匂いが家全体に広がる、電球交換やシーリングファン掃除が大変、固定資産税が高くなるなど、デメリットも存在します。

メリットとデメリットを知った上で、後悔のない吹き抜けを設けられると最高(採光)ですね!

見てきたポイントを自分の家に取り入れる

住宅見学会に行った後の、一番重要な部分です。

実際に家の打ち合わせをする時になったら、見てきた(確認してきた)ポイントを、自分の家の間取りや設備選びに取りいれましょう!

または、そのポイントを実現できる住宅メーカーを選びましょう!

吹き抜けを付けたいと思っていたのに、
間取りに自由度のない会社だったら大変ですからね…

会社や担当設計士さんが決まっているのであれば、そのポイントリストをまとめて話してしまうのが手っ取り早いと思います。

そのあとは、金銭面、間取り面などを設計士さんと相談しながら、取捨選択しゅしゃせんたくしていけば、理想のお家に近づくはずです。

まとめ

私が「完成見学会に行くことが、家作りの参考になる」と思う一番の理由は、

「家の何処どこに心地よさを感じるかを、言葉として知るキッカケになるから」です。

そして、見学会に行って感じた「良かったポイント」「イマイチだったポイント」を言葉として知っておけば、実際に家作りを始めた際に絶対に役に立つはずです。

私達夫婦が住宅関係者にアドバイスを受けて実線し、結果的に大満足の注文住宅を建てることが出来た方法なのでオススメです!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

住宅見学会は時間や労力を使うイベントではありますが、色々なお家を見せて頂ける貴重なチャンスです。

ぜひ、楽しんで回ってきてください!